景観舗装を検討する前に確認したい既存舗装の状態

景観舗装を検討する前に確認したい既存舗装の状態

景観舗装を検討するときに最初に確認したいのが「今の舗装状態で施工できるか」です。
既存舗装の材質や劣化の程度によって、既存舗装を活かせる場合もあれば、先に補修や打ち換えが必要になる場合もあります。

既存アスファルト舗装で、劣化が軽微・局所的な場合は施工対象となる可能性があります。一方、亀甲状クラック、深いわだち掘れ、沈下、慢性的な水たまりがある場合は、路盤や排水条件の確認が必要です。

既存舗装の状態が施工可否を左右します

再加熱式型押しアスファルト工法(ストリートプリント)は、既存のアスファルト舗装を活かして施工できる工法です。ただし、すべての舗装状態にそのまま施工できるわけではありません。

表層だけの軽い劣化であれば施工対象となる可能性がありますが、路盤や路床まで傷んでいる場合は、先に補修や打ち換えが必要になることがあります。

確認の出発点は、現在の劣化が「表面だけの傷み」なのか、「舗装の下まで影響している傷み」なのかを見分けることです。見た目だけでは判断が難しい場合もあるため、劣化の種類と範囲を整理したうえで現地確認を依頼すると、施工可否の判断が進めやすくなります。

まず確認すること:現在の舗装の材質

施工可否を見る前に、現在の舗装が何でできているかを確認します。

アスファルト舗装の場合

再加熱式型押しアスファルト工法の対象になる可能性があります。次に、ひび割れ・わだち掘れ・沈下・水たまりなどの劣化状態を確認します。

コンクリート舗装・インターロッキングブロックの場合

再加熱式型押しアスファルト工法は、既存アスファルト舗装への施工が前提です。コンクリートやインターロッキングブロックの上に直接施工することはできません。

この場合は、既存舗装を撤去し、路盤の状態を確認したうえで、新たにアスファルト舗装を設けてから施工する流れになります。

排水性・透水性アスファルト舗装の場合

排水性・透水性アスファルト舗装は、内部に空隙を持つ構造です。ストリートボンドによるコーティングで空隙が塞がれる可能性があるため、施工前に舗装種別を確認し、施工会社または工法メーカーに確認します。

確認の出発点は、現在の劣化が「表面だけの傷み」なのか、「舗装の下まで影響している傷み」なのかを見分けることです。見た目だけでは判断が難しい場合もあるため、劣化の種類と範囲を整理したうえで現地確認を依頼すると、施工可否の判断が進めやすくなります。

劣化の種類と見分け方

既存アスファルト舗装の劣化は大きく4つに分けられます。

ひび割れ(クラック)

路面に線状や亀甲状のひび割れが入っている状態です。
軽微なひび割れであれば、部分補修を行ったうえで施工できる場合があります。

一方、亀甲状クラックが広範囲に出ている場合は、路盤まで傷んでいる可能性があります。この場合は、表層施工だけで対応できるかどうかを現地で確認します。

わだち掘れ

車両の走行ラインに沿って路面がへこんでいる状態です。
浅いわだちであれば表層の変形にとどまっている可能性がありますが、深いわだち掘れは路盤への荷重ダメージが疑われます。
車両が繰り返し通る場所では、舗装表面だけでなく、下地の状態まで確認します。

陥没・沈下

路面が部分的に沈み込んでいる状態です。
路盤や路床の支持力が低下している可能性があり、表層施工だけでは根本的な解決にならない場合があります。
沈下がある場合は、沈んだ原因を確認し、必要に応じて路盤補修や打ち換えを行います。

排水不良(水たまり)

雨の後に水たまりが残る状態です。
排水勾配の不足、路盤の変形、排水設備の不具合などが原因として考えられます。
水たまりが慢性的に発生している場合は、景観施工の前に排水条件を確認します。排水不良が残ったまま施工すると、短期間で再劣化する可能性があります。

劣化状態別の施工可否一覧表

劣化の種類症状の目安施工可否の目安判断理由事前に確認すること
ひび割れ
(クラック)
軽微・局所的条件付きで施工できる場合あり表層補修で対応できる可能性があるひび割れの範囲と深さ
ひび割れ
(クラック)
亀甲状・広範囲要確認路盤の傷みが疑われる路盤状態の確認
わだち掘れ浅い条件付きで施工できる場合あり表層の変形にとどまっている可能性があるわだちの深さと範囲
わだち掘れ深い要確認路盤への荷重ダメージが疑われる路盤補修の要否
陥没・沈下局所的条件付きで施工できる場合あり局所的な路盤低下の可能性がある沈下原因と補修範囲
陥没・沈下広範囲・深い現状のままでは難しい場合あり路盤支持力の低下が疑われる路盤補修または打ち換えの要否
排水不良軽微条件付きで施工できる場合あり勾配調整で対応できる可能性がある排水勾配の確認
排水不良慢性的な水たまり要確認路盤変形や排水設備の問題が疑われる排水対策の要否
排水性・透水性舗装排水機能を持つ舗装要確認コーティングで空隙が塞がれる可能性がある舗装種別と施工可否の確認

現状のままで施工できない場合

現状のまま施工が難しい場合でも、事前処理を行うことで景観改修につながるケースがあります。

部分補修局所的なひび割れや小さな沈下がある場合は、傷んだ箇所を補修したうえで景観施工を行える場合があります。
路盤補修・打ち換え路盤まで傷みが及んでいる場合は、舗装の下地から整える必要があります。路盤を補修し、新たにアスファルト舗装を設けたうえで、景観工法を施工します。
排水改善水たまりや排水不良がある場合は、排水勾配や排水設備を先に確認します。排水条件を整えてから施工することで、施工後の再劣化を防ぎやすくなります。

相談前に整理するポイント

施工可否を相談する前に、以下の情報を整理しておくと、現地確認や見積相談が進めやすくなります。

  • 現在の舗装の種類(アスファルト・コンクリート・インターロッキングなど)
  • 排水性・透水性舗装かどうか
  • ひび割れの範囲と程度
  • わだち掘れや沈下の有無
  • 水たまりが発生する箇所
  • 改修したい範囲とおおよその面積
  • 過去の補修履歴(分かる範囲で)

写真・図面・現地状況が分かる資料があると、施工会社が事前に確認すべき点を絞り込みやすくなります。

よくある質問(Q&A)

ひび割れがあっても施工できますか?

ひび割れの程度によって変わります。軽微・局所的なひび割れであれば、部分補修を行ったうえで施工できる場合があります。亀甲状クラックが広範囲に出ている場合は、路盤の状態確認が必要です。

わだち掘れがある場合はどうなりますか?

浅いわだちであれば施工できる場合があります。深いわだち掘れは路盤への荷重ダメージが疑われるため、路盤補修が必要になることがあります。現地調査で深さ・範囲・交通条件を確認します。

路盤が傷んでいると施工できないのでしょうか?

路盤補修または打ち換えを行えば、その後に景観工法を施工できる場合があります。路盤から整えたうえで景観施工を行うことで、長期的に安定した舗装にしやすくなります。

排水性アスファルト舗装に施工できますか?

排水性・透水性アスファルト舗装は、コーティング材によって空隙が塞がれる可能性があります。施工前に舗装種別を確認し、施工会社または工法メーカーに確認します。

インターロッキングの上に直接施工できますか?

再加熱式型押しアスファルト工法は、既存アスファルト舗装への施工が前提です。インターロッキングの上に直接施工することはできません。既存ブロックを撤去し、路盤状態を確認したうえで、新たにアスファルト舗装を設けてから施工する流れになります。

既存舗装の状態は現場ごとに異なります。
舗装の種類・劣化の範囲・水たまりの有無・過去の補修履歴を整理しておくと、施工可否や必要な事前処理の相談がしやすくなります。景観舗装工法の選定・施工に関するご相談は、ストリートプリント日本総代理店のトミナガコーポレーションにお問い合わせください。

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